どうもさくです。

今回は、守りを固めることのメリットについて書いていこうと思います。

例えば、サッカーではチーム力を高めるために、まず守備の強化を行うことが多いと言われています。また、将棋でも「Z戦法」と言って、穴熊という固い守りの陣形を作るなどして、自陣の当面の安全を確保してからとにかく攻めるという戦法が流行したことがありました。日本の戦国時代も初期の頃は、籠城戦略が有効だと知られると、全国各地に山城や砦が建造されるようになりました。

これらの、守るという戦法はなぜ有効なのでしょうか?

守る方が簡単だから

なんで、守備を固めることが優先されるのでしょうか?

これは、守るということが比較的簡単に行えることだからです。守ることの良い点は、以下の感じだと考えます。

その1. 守ることはマニュアル化(やることがある程度決まっている)ので、難易度が低い
その2. 守ることは相手を意識しないでできるので、自分のペースで行える(運に頼らなく、成果も出やすい。)

守りは、やることが決まっている

サッカーで守る場合、プレスをかける、ゾーンを作る、体を寄せるなどの基本動作と、戻りを早くする、連携を常に取るなど、比較的やること自体はシンプルです。将棋においても、穴熊などを作る手順は決まっているものが多く、初心者でも可能な戦法となります。戦国の籠城も、基本、山に籠るだけです。(築城もあるが、それは戦国後期の巨大建造物。)

やることが決まっていて、結果が見えやすい方法は、改革などで短期的に結果が求められる時に非常に有効で、鉄板戦法と言ってもよいでしょう。

これをビジネスに取り入れたやり方が、コストカット。コストカットは、やることが決まっています。現状の運営の中で、シンプルに経費を削減すればよいだけなのですから。例えば、納品業者が弱い立場だったら、部品の値下げを要求する。(変わりに納品業者数を減らし、部品数を減らしロットを増やして交渉力を高める。)すぐに結果がでない研究開発費を削減する。出張旅費などを削減する。最後は、人件費を(例えば非正規の活用や、役職定年などを使い)下げる。最後の手段はリストラクチャリングですが。

守りは、基本的にやることが決まっていて、結果が計算できるというのがポイントの一つでしょう。しかも、才能や新しい方法が一切いらないので、リスクも非常に少ない技法です。

守りは、自分の努力だけである程度完結する。

もう一つは、自分の努力だけである程度完結できるのがポイントになると思います。

例えば、籠城戦略の準備は農業の繁忙期以外の時に行えます。サッカーの守備も、戻りを早くすることや、プレスの強さなどは、体力トレーニングだけである程度能力をあげられます。穴熊も、定石通り指せば、上級者意外であれば対応可能でしょう。

こうした、運や相手などに左右されず、自分だけで確実に結果を残せるのはものすごいメリットです。

ビジネスの現場のコストカットも、改革を行いたい経営者の場合、市況や競合他社のようにコントロールできないものを相手にするよりも、確実に成果を残せる手法の方が短期的には好まれるでしょう。

守りにもデメリットはある

とは言っても、守ることだけではデメリットはあります。それは、効果に限界があることです。

サッカーで言えば、守備を固めるだけでは勝つということにはつながりません。弱者の戦法ではあるものの、強くなるためには限界があります。籠城戦略も、戦国時代の後期には、大規模土木技術や兵糧攻めなど攻略方法が構築されていきました。穴熊も、同様に攻略法があります。

ビジネスのコストカットも、売り上げを増やすわけではないので、効果に限界があります。むしろ、長期的にはやりすぎると疲弊してしまうこともあるでしょう。

それでも取り入れる価値がある

それでも、守備を優先するという考え方は取り入れるべき価値があると、さくは考えます。それは、弱者の戦略だからです。

効果に限界があることは重々承知です。しかし、弱者である以上、一定以上に上がるためには利用できるものは利用すべきです。その中で、守備を優先するという考えは一考の価値ありでしょう。

こうした考え方を生活に取り入れたらどうなるか、今後書いていきたいと思います。

ではでは。


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