どうもさくです。

リンダグラットン著「ライフシフトー100年時代の人生戦略」が売れたのが2017年。あれから4年経ちましたが、日本の働き方は変わっているのでしょうか?

今回は、オプション価値が上がるという点を書いていきます。

オプション価値が上がる

人間の寿命が長くなると、仕事の上での選択肢・オプションというものが持つ価値が上昇します。これは、シンプルに考えると不思議な結果です。というのも、人間の寿命が長くなるということは、時間の価値が相対的に下がるので、選択肢・オプションの数も増えていき、その価値が下がると考えるのが普通だからです。

確かに、選択肢・オプションの数というのは、人生の長さに比例して多くなると考える方が普通です。しかし、実際のところ、日本の働き方は、依然とし選択肢がほとんどないために、自らこの選択肢・オプションを放棄しているというのが実情です。

具体的には、新卒一括採用、年功序列、終身雇用制度がいまだに残っています。また、転職者に不利となるような雇用慣行も残っているのが実情です。

一方で、人生が長くなると、その分、まさかの時に出会う確率が増えていきます。このため、必要とされる選択肢・オプションは増大するのです。

つまり、選択肢・オプションの所有量が変わらずに、その必要性が高まるので、価値が上がるということだと考えられます。

(オプションをデリバティブで考えると、行使期日までの時間が長いほど価値が高まります。)

選択肢・オプションを増やす

さくは、「ライフシフト」を読んだ感想として、要するに選択肢・オプションを常に保有しなさいということだと感じました。

今までの生き方のように、一つの生き方が適用されるのではなく、多様な生き方が必要になるので、その準備をしておきなさいということだと考えています。そして、選択肢・オプションを増やす方法は、一つは常識にとらわれないこと、もう一つは、最適化をしないことだと考えています。

選択肢・オプションを増やす方法

その1 常識にとらわれない
かつての常識であった、新卒一括採用、終身雇用、年功序列という考え方や、20代で結婚して、二人の子供を持つという家庭像は、現在の日本では通用しません。こうした、通用しない常識を基にした生き方は、時代の変化に適応しにくく、柔軟性が不足してしまいます。

その2 最適化をしない
最適化とは、多くの場合机上の空論です。例えば、収入を最大化する最適化問題を解く場合、長くストレスフルな仕事をすることが解となりがちです。しかし、こうした最適化で求められた解は、前提条件のちょっとした違いによって大きな間違いとなることが良く知られています。柔軟に生きるためには、最適化をせず、余剰部分を多く持つことが重要です。

まとめ

長寿で、人生が長くなると、必ず変化が求められます。それも一回だけでなく何度でも。

そのためには、選択肢・オプションを多数持つ必要があります。多くの状況に合わせて常に変化をしていくためです。

選択肢・オプションを増やすためには、常識にとらわれず、余剰部分をうまく活用することが肝要だとさくは考えます。

みなさんは、いかがお考えでしょうか?

ではでは。


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