どうもさくです。
菅首相の長男らと総務審議官当時に会食した山田真貴子報道官への批判が集まっている。そして。若者に向けた過去の動画メッセージで、自身について「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と述べていたことなどに焦点が集まっている。
山田真貴子氏は、1984年入省のいわゆるキャリア官僚。官僚としての最高位を表す次官級ポストに女性で始めて就任した、女性キャリアとしてのスター中のスターとも言える人物である。
今回の事件(7万4千円接待)については、官僚の倫理規定など多くの意見があるところであろうし、言いたいこともある人は多いと思うが、それより、さくが注目したのは、「断らない女」発言である。
女性として、キャリア官僚として、出世を極めるということがいかに大変なことかは、さすがのセミリタイアラーのさくでも容易に想像がつく。特に、1984年入省ということは、1986年施行の男女雇用機会均等法前の世代である。女性社員は腰掛けが当たり前の時代である。それなりに大変な、官僚人生であり、そうした時代から生まれたスター官僚なのだろうとさくは想像します。
しかし、そうしたスター官僚が、若手に語った内容が「断らない女」というのは、少し複雑な気持ちにさせられます。
当たり前ではありますが、官僚の方々は、優秀でありかつ多忙な毎日を送っています。そして、そうした方々が、飲み会を断らなかったから出世できたというのも容易に想像ができます。さくは、こうした人々のおかげで、今の社会が成り立っていることを理解しているつもりではあります。
しかし、今の若い(特に女性の)優秀な官僚たちは、この山田氏のような「断らない女」をロールモデルにできるだろうかとも思います。(報道によると、山田氏の配偶者も総務官僚だとのこと。)学生時代から努力を重ねて、かつ、激務の官僚を務めあげ、子育てもし、かつ、飲み会を「断らない」。
山田氏の言いたいことは、わかるのです。チャンスというのは、どこにあるかわからない。特に、人との出会いというのが、人生を大きく変えるようなチャンスや新しい知識を運んでくる。だから、積極的に飲み会に参加して、チャンスと出会いを手繰り寄せるべきだ。特に、官僚のような狭い世界であれば、人との出会いは重要さを増すのでしょう。
さくが、問題にしているのは、スター官僚が語るロールモデルが時代にそぐわないということです。
本当に、優秀だからと言って、能力が高いからと言って、国のためだからと言って、仕事もバリバリこなし、子育てもして、旦那さんの出世もサポートして、飲み会まで「断らない」(チャンスを取りに行く姿勢を貫くこと)ということが可能なのでしょうか。それが、若者へのメッセージとして有効なのでしょうか?
もちろん、山田氏自身の生活は、さくは知りません。もしかりたら、子育てはベビーシッターや祖父母が代行していたかもしれませんし、意外と総務省が緩い省庁で定時に帰れていたかもしれません。旦那さまは「断る男」だったかもしれません。その実は、わかりません。
ただ、総務省のスター官僚であり、キャリアという意味では女性の希望ともなるような方が発するメッセージとして正しかったかどうかかなり疑問です。
もし、男性官僚がドヤ顔で「断らない男」が出世の秘訣だと語ったらどうでしょう。
さく個人としては、おそらく時代遅れだと叩かれると思います。おそらくイーロン・マスクや孫正義のような創業者以外の人が、この手の激務系の主張をすると叩かれる傾向にあると思います。最近だと創業者であっても、永守さんなどはやや批判されつつあるように感じます。
さく自身としては、激務を通してしか手に入らないものがあることは理解しており、その点を批判するつもりはありません。しかし、女性キャリア官僚でかつ、次官級のポストに就く方という立場から考えると、メッセージとして正しいのかどうか、かなり疑問を感じました。(さくは、立場によって意見が変わることも否定はしない考え方です。)
ただ、山田氏は素直な方で、出世するためだったら何かを犠牲にしなければならない、という当たり前の真実を正直に伝えたかっただけかもしれません。
みなさまは、どうお考えでしょうか。
ではでは。
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菅首相の長男らと総務審議官当時に会食した山田真貴子報道官への批判が集まっている。そして。若者に向けた過去の動画メッセージで、自身について「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と述べていたことなどに焦点が集まっている。
山田真貴子氏は、1984年入省のいわゆるキャリア官僚。官僚としての最高位を表す次官級ポストに女性で始めて就任した、女性キャリアとしてのスター中のスターとも言える人物である。
今回の事件(7万4千円接待)については、官僚の倫理規定など多くの意見があるところであろうし、言いたいこともある人は多いと思うが、それより、さくが注目したのは、「断らない女」発言である。
偶然の出会いや交流が重要なのもわかります
女性として、キャリア官僚として、出世を極めるということがいかに大変なことかは、さすがのセミリタイアラーのさくでも容易に想像がつく。特に、1984年入省ということは、1986年施行の男女雇用機会均等法前の世代である。女性社員は腰掛けが当たり前の時代である。それなりに大変な、官僚人生であり、そうした時代から生まれたスター官僚なのだろうとさくは想像します。
しかし、そうしたスター官僚が、若手に語った内容が「断らない女」というのは、少し複雑な気持ちにさせられます。
当たり前ではありますが、官僚の方々は、優秀でありかつ多忙な毎日を送っています。そして、そうした方々が、飲み会を断らなかったから出世できたというのも容易に想像ができます。さくは、こうした人々のおかげで、今の社会が成り立っていることを理解しているつもりではあります。
しかし、今の若い(特に女性の)優秀な官僚たちは、この山田氏のような「断らない女」をロールモデルにできるだろうかとも思います。(報道によると、山田氏の配偶者も総務官僚だとのこと。)学生時代から努力を重ねて、かつ、激務の官僚を務めあげ、子育てもし、かつ、飲み会を「断らない」。
山田氏の言いたいことは、わかるのです。チャンスというのは、どこにあるかわからない。特に、人との出会いというのが、人生を大きく変えるようなチャンスや新しい知識を運んでくる。だから、積極的に飲み会に参加して、チャンスと出会いを手繰り寄せるべきだ。特に、官僚のような狭い世界であれば、人との出会いは重要さを増すのでしょう。
完璧すぎませんか?何か無理がある気がします
さくが、問題にしているのは、スター官僚が語るロールモデルが時代にそぐわないということです。
本当に、優秀だからと言って、能力が高いからと言って、国のためだからと言って、仕事もバリバリこなし、子育てもして、旦那さんの出世もサポートして、飲み会まで「断らない」(チャンスを取りに行く姿勢を貫くこと)ということが可能なのでしょうか。それが、若者へのメッセージとして有効なのでしょうか?
もちろん、山田氏自身の生活は、さくは知りません。もしかりたら、子育てはベビーシッターや祖父母が代行していたかもしれませんし、意外と総務省が緩い省庁で定時に帰れていたかもしれません。旦那さまは「断る男」だったかもしれません。その実は、わかりません。
ただ、総務省のスター官僚であり、キャリアという意味では女性の希望ともなるような方が発するメッセージとして正しかったかどうかかなり疑問です。
まとめ
もし、男性官僚がドヤ顔で「断らない男」が出世の秘訣だと語ったらどうでしょう。
さく個人としては、おそらく時代遅れだと叩かれると思います。おそらくイーロン・マスクや孫正義のような創業者以外の人が、この手の激務系の主張をすると叩かれる傾向にあると思います。最近だと創業者であっても、永守さんなどはやや批判されつつあるように感じます。
さく自身としては、激務を通してしか手に入らないものがあることは理解しており、その点を批判するつもりはありません。しかし、女性キャリア官僚でかつ、次官級のポストに就く方という立場から考えると、メッセージとして正しいのかどうか、かなり疑問を感じました。(さくは、立場によって意見が変わることも否定はしない考え方です。)
ただ、山田氏は素直な方で、出世するためだったら何かを犠牲にしなければならない、という当たり前の真実を正直に伝えたかっただけかもしれません。
みなさまは、どうお考えでしょうか。
ではでは。
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